活用事例のご紹介

持込PC増加に対応するための大学参考事例

コロナ禍による環境の変化

最近、リモート学習の普及に伴い、学生持込PCが増加してきています。これに伴い、印刷環境の見直しを迫れれる大学から相談が増えています。一方で既存のPC教室のPCの稼働率は下がり、コロナ前のPC教室数を維持する必要が無くなってきているケースが多く見受けられます。

いままでの大学IT環境と課題

既存の大学IT環境では学術ITシステムとして、セキュリティーに配慮したクローズドの環境で、すべてのPC機器をコントロール下に置き、適切に管理してきました。しかしながら持込PCについてはウイルス対策を含めて学生の技量に依存してしまい、安易に学術ネットワークに接続させるのは問題があると考えられていました。

そのため、学生WiFiは学術ネットワークから遮断したネットワーク+インターネット接続で構築されるケースが一般的でした。最近ではクラウド上のサービスを活用し、Office 365やクラウドストレージを活用する大学も増えてきていました。これら持込PCから既存の学術ネットワークに配備されたプリンタに出力し、しかもポイント管理するという、難しい課題を解決する必要に迫られてきています。

学生持込PCの学内プリンタ利用の課題

  • 学生が勝手にPCを購入するため、環境設定が学生により異なり、すべてを管理することが難しい。
  • ドメイン環境に参加できない場合、プリントサーバーで共有されているプリンタに出力できない。直接印刷させるにしてもドライバのインストール指導やバージョンの管理が大変である。
  • ウイルス対策など、PCのセキュリティーが担保されていない。
  • キャンパス内を移動してPCを使うため、学内に設置された数十台のプリンタのどれに出力してよいのかわからない。
  • 印刷ポイント管理が直接印刷にするとしづらい。

既存プリントシステムの限界と考えらえられる改善方向

現在多くの大学では学生持込PCに対してWebプリント機能(ファイルアップロード印刷)を補助的な印刷方法として、サービス提供してきていましたが、現在ではそれが、メインの印刷手段になりつつあります。しかしながら、Webプリントはアップロード出来るファイル形式が限られたり、容量が制限されたりするため、使いづらくなってきています。また、設計時点では想定していなかった、大量のプリントジョブがWebプリント用サーバーに集中するため、待ち行列が出来てしまい、印刷が非常に遅くなるという問題が発生してきています。この状態は将来も続くことが考えられ、Webプリントの機能増強及び、別の印刷手段の導入が必要な時期に来ています。

既存PaperCut MFユーザー大学様への改善案

  • Webプリント用サンドボックスサーバーを複数台追加することにより、Web印刷のパーフォーマンスは劇的に改善されます。現在、プライマリサーバーだけでWebプリントを実施している場合はぜひ、追加をご検討下さい。
  • リリースステーション、複合機エンベデッドソフトの導入をご検討下さい。そうれば、ICカード認証したユーザーのジョブを優先的に出力できるため、ファーストカムファーストサーブの環境を構築することが出来ます。Find Meプリントを併用すれば、空いているプリンタが出力できるため、混雑解消が期待できます。
  • Webプリントはどうしてもプリントスプーラーに入るまでの処理に時間がかかってしまいます。通常のドライバを使っての印刷に対応するため、モビリティープリントサーバの追加を検討下さい。学生PCにはモビリティープリントアプリをインストールする作業が発生しますが、このアプリを入れておけば、システム側でプリンタの追加、削除がおこなわれた場合も自動的に反映されるだけではなく、プリントサーバ側のドライバを変更した場合も自動的に学生PC側環境のアップデートされます。つまり、学生PCのプリント環境のアップデート作業をしなくてよいことになります。

モビリティープリントはPaperCut MF、PaperCut Plusをお使いのユーザーどちらでも追加可能です。モビリティープリントを使用する場合は数年前のバージョンを使っている大学様ではアップデートをする必要がある場合があります。販売店にご相談下さい。

 

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