活用事例のご紹介

印刷(プリント)によるCO2排出計算の考え方

プリンター、コピー機によるCO2排出量の計算方法については諸説ありますが、PaperCut MFでは世界的に事務機業界で使われている、論文、報告書により算出方法を決定しております。

プリンターによるCO2排出となると、使用する電気代、インク、トナーなど消耗品を製造する過程で排出されるCO2、紙を生産する時に排出されるCO2と、おおむね3つの観点から考える必要があります。

厳密には1枚(1ページ)のプリントにかかるCO2排出量を考えると、紙、電気、プリンタやインクの製造工程で排出されるCO2量すべてを加味して排出量を算出することになるのですが、それを測定するのは一筋縄では行きません。

現実論として、プリンタやインクの製造過程で排出されるCO2はメーカーが機種ごとに本来発表すべきもので、ユーザーとしては管理できません。消費電力は企業の電力メーターで測定し、それをCO2換算して管理しますので、プリンタのみで消費した電力を細かく管理するのはかなりやっかいです。消費電力量は電力計による総量管理で十分だと考えられます。環境報告書に記載する測定可能なパラメータとして活用するには二重計上を防ぐためにも、単純に消費した紙、もしくはページ数で管理するのが現実的です。

現在のテクノロジーとしてはPaperCut MFをはじめとする多くのツールは印刷ページ数を把握できるようになっており、運用上、これらのツールを使うのが有効です。

PaperCut MFは環境インパクトをダッシュボードに表示できますが、以下の方針で計算しています。

A4サイズ、8333枚の印刷が1本の木の植林にあたいします。(以下のMITプレス1992年の書籍参照のこと)

また、A4サイズ1枚は12.7gのCO2に換算されます。(CO2 1tあたり78,740枚)

A single tree can produce about 8,333 sheets of paper according to Tom Soder’s study and reported in Claudia Thompson’s book Recycled Papers: The Essential Guide, Cambridge: The MIT Press, 1992.

この8333枚という数字は世界中のプリント管理ツールの標準数値として広く認識共有されています。

 

 

 

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