1.142023
なぜ大学市場でPaperCut が人気なのでしょう。
学生数1万人以上の大学と1500-3000人規模大学の35%以上でPaperCut が導入されています。実に3校に1校がPaperCutを使っていることになります。
大規模校は学生持込PCや貸し出しPC、教室PCなど広範囲に管理をしていかなければなりません。その為の職員の工数は決して小さくありません。プリント管理ツールを使ってプリンタ機器管理、学生印刷ポイント管理、用紙、消耗品管理など一元化、自動化して行くことは職員の労働生産性を上げる為に大変重要になります。日々雑多な機器管理にかかわる労力を減らし、より学生のためになるクリエイティブな仕事に時間を配分して行くことが重要になります。
大規模大学におけるPaperCut の利点
- マルチベンダ機器に対応しているため、プリンタ機器が変わるたびに使い慣れた管理ツールを変えなくても良い
- 大学管理者のために開発されているため、あらゆる大学ニーズに対応可能。非常に使いやすい
- 迅速なOS対応。Microsoft, Apple, Google Linux へのバージョンアップ対応が早い
- 構成を柔軟に拡張していけるため、急なBYOD対応など環境の変化に対応できる(例:BYOD急増によるサイトサーバ追加など)
- 日本国内に技術サポート部隊を配備しているため、迅速な障害対応が見込める
小規模大学におけるPaperCut の利点
- 1本のソフトにデータベースなど基本機能が組み込まれているので、構築時に外部データベースなど作る必要が無い
- スモールスタートで使う機能だけEnableにしておけば簡単に導入できる
- 基本構成なら非常に安価に導入できるため、安価にスモールスタートで順次運用しながら将来の予算や機能拡張を考えられる
- 保守費を支払っている限り毎年、最新プリンタやOSに対応したバージョンを入手することが出来る
- 学生のプリントの管理をすることによる経費削減額とPaperCut導入費を比べると長期的には圧倒的にPaperCut導入が有利になる
- 小規模校でもそれなりに印刷コストがかかっている場合、学生の上限ポイント管理をするだけで初年度で経費回収が可能
- プリンタメーカー問わず使えるので、将来、ツールを変更する必要が無い。使い慣れたツールを継続利用できる
考察
COSYでは毎年、大学市場について分析を行っており、市場を、大規模、中規模、小規模、極小規模にセグメント分けして、分析を行っています。学生数1000名以下の極小規模校については、プリント管理ツールをそもそも導入していない大学も多いと考えられます。しかしながら今後、学生持込PCへの対応により、ドライバインストールの管理など学生に対する手間がかかるため、なんらかのツールを導入する必要が出てくると考えられます。その時、PaperCutは一つの有力な選択肢となります。
中規模校におけるPaperCutの市場占有率は低く、この市場セグメントでは、プリンタと管理ツールをセットで調達しているため、プリンタメーカー製のツールが提供されていると考えられます。セットであるため、プリンタ消耗品側で利益を取ることが出来るため、使用期間全体のTCOを考えて導入されることが重要です。1メーカーでそろえるのではなく、適材適所機器を選定した方が良い場合もあります。(例:1枚当たりコストの安い理想科学工業の機械を組み合わせるとか)
大規模大学では、規模が大きいだけに、職員の作業効率の向上、生産性向上が最優先課題となります。また、学生の学習環境は大学規模にふさわしいレベルでなければなりません。クラウド対応など、先進的な機能を常に導入して行く必要があります。このような大学にとって、PaperCut は不可欠なツールとなっています。
今後、中規模校でも大規模校並みの利便性、先進性が求められてきます。その時、PaperCutは非常に心強いツールとなることでしょう。
過去の記事
-
1.142023
なぜ大学市場でPaperCut が人気なのでしょう。
学生数1万人以上の大学と1500-3000人規模大学の35%以上でPaperCut が導入されていま...
-
1.42023
カードリーダなど機器、在庫状況及び価格変動見通しにつきまして。
PaperCut MF と連携して導入される機器の多くが海外からの輸入製品となっております。
-
12.222022
各社複合機エンベデッド対応状況のお知らせ
PaperCut MF は複合機と連携するため、エンベデッドソフトウエアをご用意しておりますが、複合...